新築住宅でテレビを視聴するには、工事をしてテレビを視聴できる環境を整える必要があります。
新築でテレビを視聴する方法には「アンテナ工事」「ケーブルテレビ」「光回線」の3種類があります。
今回は、3つの視聴方法の違いや、おすすめの視聴方法をご紹介します。
テレビアンテナ工事
最も一般的な方法がアンテナ工事でテレビアンテナを設置する方法です。
アンテナ工事には費用が必要ですが、設置後はアンテナが故障しない限り料金などは発生せずにテレビ視聴が可能です。
テレビアンテナには地デジ放送用と衛星放送用の主に2種類があります。
地デジ放送は地上に設置された電波塔や中継基地から電波を受信します。
一方、衛生放送は地上36,000kmの地球周回軌道を回っている人工衛星から電波を受信します。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビを契約し、テレビを視聴する方法です。
ケーブルテレビは電波の送信元となる電波塔からケーブルテレビ各社が電波を受信するサービスです。
ケーブルテレビ会社に受信された電波が光ファイバーや同軸ケーブルによって住宅を有線でつなぎ、インターネットやテレビを提供します。
ケーブルテレビ会社には地上波放送のほか、BSやハイビジョン、データ放送などの衛生放送を受信したのち、各住宅に届け、住宅では届けられたデータをテレビに映して視聴したり、ケーブルをネット回線として利用できます。
一般的なテレビ放送に加えて豊富なテレビ番組を視聴できたり、ネット接続や電話接続サービスも利用できます。
光回線
光回線とは光ファイバーケーブルと呼ばれる伝送路を利用してデータを送受信するインターネット回線です。
電気信号を光にかえて情報を伝達するので、ほかの固定回線よりも通信速度が速く、光ファイバーケーブルは送受信時の損失が少ないため、高品質で安定した通信が可能です。
光回線は放送事業者が衛生から受信したテレビ電波を光ファイバーケーブルで通信できるため、アンテナがなくても地上波のテレビを視聴できます。
光ファイバーケーブルによる通信なので、雨や雷などの悪天候でも映像が乱れにくくクリアな映像を楽しめます。
アンテナ工事・ケーブルテレビ・光回線どれがおすすめ?
新築住宅でテレビを視聴するには上でご紹介したアンテナ工事、ケーブルテレビ、光回線のうち、何がおすすめなのでしょうか。
結論から言えば次のようになります。
・地デジのみを視聴する方…テレビアンテナがおすすめ
・地デジとBSを視聴する方…テレビアンテナがおすすめ
・CSチャンネルを多く視聴したい方…ケーブルテレビ・光回線がおすすめ
・電波の弱い地域でも安定してテレビを視聴したい…ケーブルテレビがおすすめ
・インターネット回線とセットで利用したい…光回線がおすすめ
地デジだけで良い方…テレビアンテナがおすすめ
地デジだけが視聴できれば良いという方は、アンテナ工事が最もお得です。
アンテナ工事は、ケーブルテレビよりも工事費用が安く、一度設置してしまえばアンテナに不具合が起こらない限り、月額料金などはかかりません。
地デジとBSのみで良い方…テレビアンテナがおすすめ
地デジと特定の衛生放送が視聴できれば良いという方もアンテナ工事がおすすめです。
ケーブルテレビは視聴できる番組数が多い点がメリットですが、チャンネル数を必要としない場合は、ランニングコストを考えるとアンテナ工事の方がお得です。
また、動画視聴はサブスクリプションサービスを中心に楽しんでいる、という方もテレビ視聴は地デジ放送中心になるかと思いますので、アンテナ工事がおすすめです。
CSチャンネルを多く視聴したい方…ケーブルテレビ・光回線がおすすめ
特定のプロスポーツの全試合を視聴したい、韓流ドラマを多く観たいなど、CS放送を多く見たいという方は、チャンネルが豊富に用意されているケーブルテレビや光回線がおすすめです。
注意点はどちらも2年縛りと呼ばれるような契約期間があり、短期間で解約すると違約金が発生する可能性があります。
検討する際はCSをずっと見続けるかを考慮するようにしましょう。
電波の弱い地域の方…ケーブルテレビがおすすめ
周りが山林に囲まれている地域や、電波塔が位置する方向に高層マンションやビルが建っている地域の場合は、電波が届きにくいため、ケーブルテレビがおすすめです。
ただし、以前は電波障害地域だったエリアでも電波環境の改善によりアンテナでの受信ができるようになったケースも増えています。
長年ケーブルテレビしか選択肢がなかった、という方もアンテナ工事でストレスのないテレビ視聴が可能な場合もありますので、周辺状況を一度確認してみると良いでしょう。
インターネット回線とセットで利用したい方は光回線がおすすめ
インターネットや光電話サービスとセットでテレビ視聴サービスを利用したい方は光回線がおすすめです。
光回線はケーブルテレビよりも通信速度が3倍以上速く、視聴できるチャンネル数もケーブルテレビと差がなくなってきているため、通信の速さを重視する場合は光回線が便利です。
オンラインゲームやインターネット動画サイトをよく利用し、テレビとセットで契約したいという方は光回線が向いています。
新築では入居前に工事依頼をする
アンテナ工事、ケーブルテレビ、光回線、いずれにしても、引っ越し後すぐにテレビを観られるようにするには、入居前に工事の手配をしておく必要があります。
新築戸建て住宅の場合は、内装が完成してから引っ越し前までに工事を実施するのがベストです。
アンテナ工事では立ち合いが必要なので工事当日は立ち合いをします。
新居にテレビがまだない場合、アンテナ工事は可能ですが、テレビ本体のエリア設定などのセッティングは自分で行うことになります。
チャンネルセッティングやテレビの映り具合の確認を業者に行ってもらいたい場合は、テレビを設置したあとに工事日を設定するか、引っ越し後に工事日を設定するようにしましょう。
メリットとデメリットを考えて選択すると失敗を防げる
新築住宅のテレビ視聴の方法は、アンテナ工事、ケーブルテレビ、光回線から選べます。
サービスの特徴やメリット、デメリット、長期的なコストを考えて選択すると失敗を防げます。
どれにしたら良いのか分からない場合は、電気工事業者に相談してみるのも1つの方法です。